”医療被害に遭わないために”シンポジウムに参加
今の日本の医療の現状を知り、被害を未然に防ぎたいと計画されたシンポジウムに参加しました。
第一部の被害者からの報告では子どもさんを亡くされた保護者の方から「真実を知りたいだけなのにその道が裁判しかない」裁判には時間も経済的負担も重くのしかかる。子どもを亡くした上になぜこのような辛い思いをしなければ真実が明らかにされないのでしょうと訴えられた言葉は心に重く響きました。
第二部の講演は日本で唯一病院内の監査機構を設け、専任のリスクマネージャーをおいて医療事故の実体を調査公表し、事故防止、医療の向上に努めている森功さんからのお話がありました。
ミスを責めるのではなく同じ事を二度起こさない様にするためのシステム作りと医師の職務規範を作ることの大切さを訴えられました。
もう一人の講演者は「患者よ、ガンと闘うな」多数著書がある近藤誠さんです。
近藤さんから伺った話の印象深かったのは脳ドックの事でした。
未破裂動脈瘤の破裂の可能性は1〜2%といわれるが、それは一度破裂した人の場合で未破裂の場合は0.05%とのこと。何故予防脳ドックで手術し続けるのかは経済的理由が多いとのこと。
米国で3000人いる脳外科医が人口が半分の日本で5000人もいる現状を報告されました。
予防・早期発見に力が注がれている今の日本の医療にも問題があると認識しました。
今年3月会を立ち上げられて毎日のように相談に乗っておられる世話役の方々や会の支援のためにも微力ながら何かお手伝いしたいと思っています。