一日フランスの滞在
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晴れ。今日は終日自由時間なのでメンバーのほとんどはフランス・ストラスブールとワイン街道のオプショナルツアーに参加。
ストラスブールには「バラ色の大天使」と表現されるノートルダム大聖堂がそびえ立っています。現在の聖堂は1015年に建設が始まり、紆余曲折を経て1450年に完成。
繊細な彫刻が施された三つの扉にはそれぞれ由緒がありキリスト教文化を感じました。
しかし私が興味を持ったのはここストラスブールの町中を走るトラムといわれる市電です。約12年前に路面電車派対地下鉄派の市長選でトラムを主張する市長が誕生。1日5万台の車で混雑し、排ガスで充満していた都市を見事に蘇らせました。
運営費(電車とバス)の60%は運賃収入で、その他は公費から支出されるそうです。
トラムは一方向なら距離に関係なく同じ料金で、車を利用するより安く早いが支持されています。
トラムに乗ったとたん男子高校生二人連れが「こんにちは」「さようなら」と日本語で話しかけてきましたので彼らの隣に座りました。
片言英語で会話し日本語の挨拶のいくつかを教えていると「I love you」は日本語でどういえばいいのかとと聞かれました。関心を持つのは万国共通のようです。
夜はフライブルグ劇場でオペラ「マクベス」を鑑賞。声量が豊かで、言葉は分からなくても楽器の演奏と相まってヨーロッパの文化の一端に触れた思いです。
十分満足して劇場の外に出ていっそう驚くことが展開されていました。
劇場の壁面に3人が命綱で支えられているとはいえ、垂直になりパフォーマンスをし、朗々とせりふを言っていたのです。向かいの通りのビルでも同じように人は空中で木から木へ渡されたロープを利用してなにやら演技しています。
あっけにとられてみていると炎が上がりせりふが聞こえ、路上で次々と人が倒れてきました。
私の目前でも黄色いコスチュームをつけた人が倒れ、びっくりしましたが皆同じ衣装だったので演技と分かりました。
これほどの空間を使ってのパフォーマンスにはびっくりしました。
この夜はホテルに帰ってからもろうそくをともし、鳴り物入りでホテルの前で何かしていました。
冬に向かう今、週末をこのように楽しんでおられるのでしょう。
同室の住田さんから印象に残った場面は歌にするとおもしろいと教えられ、初めて歌を作りました。
<ストラスブールにて>
イル川の 川面に映える 花やしき
       我は求めぬ ペルシャの湯飲み
天をつく 大聖堂に見 守られ
      ピエロは動かじ 客きたるまで
雪光る ヴォージュ山脈 遙かなり  
     手折し花は 霜かぶりける
遠き山 高きにあるは 中世の
     城をバックに 風車はまわりぬ
ストラスブール 歴史を語る 黒きひとみ
     異国に住みて 35年
<フライブルクにて>
腕ぐみし 熱く語るは 過去未来
      物理学者を 見守る大鷲
壁面に 人そそり立ち 炎の輪
     マクベス観し後の ドイツの夜