尼崎市にある「けま喜楽苑」の施設見学に参加
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「けま喜楽苑」は特別養護老人ホーム棟とグループホーム棟があり、いずれも全室個室の上、十人前後のグループ(ユニット)ごとに独立して生活できる施設です。
13年4月にオープンし、職員は入居者2人に対して1人配置。
個室が密室とならないようにセミプライベート、セミパブリック、パブリックの空間が用意され、地域で生活しているのと同様な感覚での暮らしが保証されています。食事時間は自由で自宅からの家具の持ち込みも自由です。
又おむつは昼間はせず、夜間も11:〜5:までおむつ交換をせず、睡眠が確保されています。勿論それに耐えるだけの機能を持ったおむつが使用されています。
個室化によって家族の訪問や滞在は2倍になったそうです。周りの方に気遣いすることなく子供やお孫さんとの交流を楽しまれています。
そして施設につきものの大浴室ではなく基本は檜の個浴でどの部屋からも中庭的な緑を目にすることができる設計になっています。
施設に多くみられる手すりが無いのは個人にあわせた補助具を充実させる方針で運営されているからです。
厚生労働省は今年度から特養の全室個室の整備を進めていますが、4人部屋の特養にも従来通りの補助金がつきます。
住宅は個室が原則。しかし居住福祉型転換には社会福祉法人は消極的なようです。
そんな中にあって「けま喜楽苑」の取り組みはこれからのあり方を示す立派なモデルだと感じました。