2002年5月16日10:00 
国土交通省 近畿地方整備局 河川部河川計画課発表

 紀伊丹生川ダム建設事業については、平成11年9月に紀伊丹生川ダム建設事業審議委員会からご意見をいただきました。近畿地方整備局としては、そのご意見を真摯に受け止め、環境等に万全を期し、ダム高等の変更を含め調査検討を進めて参りました。
 一方、大阪府、和歌山市の水道事業者から必要水量の一部を減量したいという意向表明がありました。これにより、ダム計画の抜本的見直しが必要となり、昨年6月より調査検討を進めて参りました。このたび、当事業の見直しに関する今後の対応方針を定めましたので、お知らせいたします。
○対応方針
近畿地方整備局としては、紀伊丹生川ダム建設事業については、河川整備計画のメニューとしては提案しないこととし、今後、できるだけ早期に、近畿地方整備局事業評価監視委員会にご意見を伺うこととします。
○理由
紀伊丹生川ダムは、治水と利水の目的を有する多目的ダムです。治水機能と利水機能を併せ持つことにより事業効果を高めようと計画したものです。
今回、水道事業者である大阪府及び和歌山市から必要水量を減量するという意向表明があり、新規開発水量が3立方メートル/sから1.3立方メートル/sに減ったことから、ダムのスケールメリットが小さくなり事業継続が困難となりました。
○今後の進め方
なお、紀伊丹生川ダムに代わる治水対策等については、今後紀の川流域委員会の議論及び意見を踏まえ、決定していきたい。

紀伊丹生川ダム建設を考える会へ

関連ダムの問題点(同上HPより)