静岡市の行政評価システム視察
総務文教委員会メンバーとして静岡市の視察を行いました。
大阪を出るときに降っていた雨も静岡市に着いたときは青空に変わっていました。新緑の中静岡市役所に到着、駿府城跡の向かいにある市役所は昭和9年建築のスペイン風の建物でとてもシックでした。説明を受けた応接室も高い天井にシャンデリアが輝き、贅をつくした建物であることが伺えました。

平成11年から取りかかった事務事業評価システムは12年度の試行を経て、H13年度から本格実施されました。
行政評価システムには事前、事中、事後の評価システムがあり、静岡市は事前評価を実施中です。評価項目が15あり、それぞれの評価点を加えて100点満点中、70点以上をA,69〜50点をB,49点以下をCと評価し、Aとなった事業のみ新規事業として認められます。
H13年度は23の事業のうち21事業が認められました。担当者の言によると「まだ始まったばかりなので顕著な効果はわからないが、とりあえず初めて見たことで分かったことがある。走りながら考えている」とのことでした。
行政評価の目的は@行政の生産性と効率性の確保と向上、A成果重視、B市民への説明責任の確保の3点です。この目的からすれば事前評価はあくまでも入り口であり、事中、事後評価へと移行しなければ目標は達成できないと感じました。

和泉市のおいても行政評価システムはH14年度に検討に入ったばかりです。先進市の取り組みで効果があるのは市民の積極的な参加です。情報公開制度を十分に機能させなければ折角の行政評価システムも生きてきません。
まずは行政のすることに関心を持ち、情報公開制度を十分に利用していきましょう。

時間があったのですぐ近くの駿府公園の紅葉山庭園を訪れました。4億円かけて2年がかりで京の宮大工が作った茶室は欄間はもちろん、障子紙に至るまでこだわりの茶室でした。18haの広さを持つ駿府公園は繁華街にあるにもかかわらず貴重な緑を提供する場として市民に親しまれているように感じました。