高石市出身寝たきりの作家中野隆夫遺作展へ
9月議会が終了し、開放感の中で京都市左京区にある思文閣美術館を訪れました。
17歳で発病した中野さんは60年間寝たきりであったにも拘わらず、明るく生き抜き、絵日記や美味帳も展示されていました。
中野さんの絵は寝たまま書くためどれも小品ですがほのぼのとした気持ちになれる不思議な作品でした。
絵の中には私の小さかった頃の生活を思い出させるような懐かしい場面がいっぱいありました。
例えばお正月を迎える子どもたちが新品の下着、洋服を枕元において寝た場面などです。
中野さんは日本画家三橋節子さんの代表作「花折峠」の作者でもあります。
三橋さんは民話と信じて絵のモチーフにされたようですが、実は中野さんの創作民話だったのです。
絵や文を観た後はビデオを鑑賞しました。
筆圧の弱かった中野さんが万年筆で書けることを発見したときの喜びや、屋外車にのって月見や花見をされる様子など人生を生き生きといききったその姿に感動を覚えました。