長野県飯田市環境自治体会議に


私は地域特性を生かしたグリーンツーリズム分科会に参加。
話題提供者として北海道斜里町から環境保全課長村田良介さんが「知床ツーリズム:知床ならではの自然を生かしたエコツアー」。飯田市振興公社施設総括支配人木村宏さんからは「地域の拠点づくりと里山再生プロジェクト」。飯田市大平宿を残す会事務局長羽場崎清人さんからは「無住の里のナショナルトラスト運動」。横浜市120自然田舎塾代表(前渋谷区中幡小学校長)杉原五雄さんからは「いのちの教育:廃村民家での生活原体験とドングリの森小学校」。飯田市蛇沼八の会事務局木下利春さんからは「ログハウスをめぐる交流と地域作り」が報告されました。

来年夏にも世界遺産に登録予定の知床からは知床財団を設立し、公で出来ないことを民の力、発想でやっている。自然を通じての心の交流を図っている。
飯田市からは村の願い悩みを商品に変えることが可能。外からの人材を活用して成功していると報告されました。
大平宿と渋谷の小学校蛇沼八の会とはトライアングルの関係で接点がありました。大火で集団移住した村は上水の取水地でしたが、別荘計画が浮上し、反対運動がそもそものきっかけとか。
それから30数年。反対運動が結果的には町作り、人づくりにつながっていったようです。

渋谷の小学校の取り組みは感動的でした。杉原校長という熱血漢とその思いをくみ取った飯田市の行政、市民有志の協力で成果を残す取り組みになっています。
自然に触れることの少ない都会の小学生が電気水道のない村で、自分たちの力を出し合って食べること、協力することで思いやりや感謝の気持に気づき、又ドングリを植え学校林を作る過程でいのちの循環を体得する報告でした。
中幡小学校ではこの三日間の体験を終えた後は卒業式まで何のトラブルもないほど子供達は変化するそうです。

生きた教育とはこういう事を指すのだと心にしみた報告でした。
あまりに感激しましたので報告された杉原前校長からこの5年間の取り組みをまとめられた報告集を頂きました。
ご興味のある方は小林までご連絡下さい。