昔の面影が残るドラウアーへ
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今日はアムステルダムへ向かう夕方まで自由視察。
同行の女性4人でドラウアーへ。ここには条例によって昔の建物がそのまま保全された町があります。
日本と同じくかやぶき屋根が見られ、窓辺には家々の特色が出された飾り物がおかれいます。建築規制などいろいろある中で訪問者を優しく迎え入れようという心遣いからでしょうかカーテンも引かれていない家が多くありました。
町を見学して一息つきたいと思っていたときに、荷物を運んでいた男性が手招きをしてくれました。
そこは図書館で今しがた子ども向けの集会が終わったばかりとの事。パソコン室や歴史を調べる部屋などこぢんまりとしていましたが素敵な図書館でした。
帰りがけパンフレットをもらっていいかと尋ねると少し待ってといって、わざわざひもの掛かった包みを取り出し、ドラウアーの町を紹介した冊子を下さいました。
言葉は分からなくてもお互いの気持ちが通じ合い、なお一層印象深い訪問になりました。
帰りは2階建てのバスに乗りコペンハーゲンまで。
町中で2頭立ての馬車に出会ったり、ビュシュークルと呼ばれるデポジット式の貸し自転車(車輪のところに広告が入っているのでよく目立つ、料金は20クローネ、日本円で360円だがデポジットなので返せば結局無料になる)を見つけたり、押している乳母車は日本の1.5倍位ある広さだとか、いろいろおもしろいものを目にしました。
<ドラウアーにて>
ほおずきと りんごなりし 港町
        伝統守りて 人引きつける
茅葺きに 煙たなびく ドラウアー
      薪割る男 にっこり笑う
庭々の 一角占めたる ガラス部屋
     船の行き来を あかず眺める
訪れし 人を受け入れ 生活す
     窓辺の置物 あるじをしめす
かごに盛り 木の根本にも 二つ三つ
        赤きリンゴは あるじの思い
<コペンハーゲンにて>
衛兵か ひずめの音色 高らかに
     金の紋章 古都をゆく
チボリ前 アンデルセンの銅像に 
      のぼりてはにかむ 北欧の子
<アムステルダムへ向かう機中にて)
夕闇に しずみし太陽 いずこにか
     虹色輝く 地平線
ミニチュアの 町のごときか オランダは
        機内窓から 三日月と会う
暗闇に 光の帯の ハイウエイ
     眼下のオランダ 不夜城のごと
目のすみに 日本語新聞 通り過ぎ
        三列先の 文字を追う我