エスコープ大阪地域フォーラムに参加して
基調講演は山形県長井市で「レインボープラン推進協議会」企画開発委員長 管野芳秀さんのお話。
長井市では生ゴミ堆肥化を市民、行政、事業者のチームワークで作り上げ、その過程が町作りそのものであったそうです。循環型社会がかけ声だけでなく実践されている事例は大変参考になりました。交流会で菅野さんとお話しする機会を得ましたが、菅野さん達は「地域にある微生物」で生ゴミを堆肥化しているとのこと。
生ゴミ回収→堆肥化→畑へ→農作物生産→消費者 また生ゴミ回収の図式が多くの人々の協力で成り立っている事実には圧倒されました。
焼却処分という方法に頼らず「ゴミは資源」という発想に基づき取り組む必要性を痛感しました。分科会では「私たちの地域エネルギー」という表題にひかれ参加しました。
講師の柴田さん曰く「自分は中小企業のおっちゃん」だそうですが、この方がなかなかの方で坂本龍一さんやGKAYのTAKUROさんと地球に負荷のかからない自然エネルギーで演奏したいと2001年から活動され、国の審議会などにも参加されているとのことでした。
以前は原子力関連施設も請け負っておられたそうですが、5年前に自然エネルギー先進国のデンマークを視察し「反原発でなく脱原発」。省エネに意識を向け中小企業の生き残り策として、環境関連事業に目をつけられたようです。
スライドを多用しての自然エネルギーの話。また会場では自転車をこいで自力で発電。自分で必要な電力を自分で作るにはどれほど大変かを実感。
会場にいたお母さん達からは「ゲームをするのに必要なエネルギーを自分で作るようにすればゲームばかりしないのでは」といった意見が出され、今の私たちの生活がいかにたやすくエネルギーを得ているかを再認識する場となりました。
風力のエネルギーを実感するのには走れば電球がつく用具を持参され、子供達が一生懸命走り明るさを競っていました。たくさんの実験道具を持ち込んでの講義はわかりやすく楽しいものでした。